2015年 11月 25日
秋冬の味覚。 |
毎年旦那様の実家の持ち畑から収穫するオリーブ。
去年は残念ながらイタリア全土に大量のハエが発生しオリーブの実がやられてしまい、オリーブオイル不足で楽しめなかった新摘みオイル。
今年はしっかり採れました!
採れたてのオイル、日本にお住まいの方はなかなか味わう機会が無いかもしれませんね。
普段使うオリーブオイルとは全然違った風味があるんですよ。
なんと言っても「青臭い香り」と「舌を刺すような辛味」が特徴。
あ、辛味と言っても唐辛子のような辛味ではなく、少しピリッと舌を刺激するような感じです。
これが超絶に美味しい!!
この採れたてオイルが到着すると必ずやるのが「フェットゥンタ」。
トスカーナの塩なしパンをサッと炙って(焼いて)塩とオリーブオイルをかけるだけの料理。
もう「料理」なんて言えないくらい単純な物なんだけど、これが止まらない美味しさ!
これだけでランチになりえるくらい美味しい。
この時期だけのお楽しみなので、毎日のように食べてます。(笑)
こちらは「渋柿」なんです。
意外とイタリアには柿の木を持ってるお宅が多く、毎年この時期になると鈴なりになってる柿を目にします。
イタリアでの渋柿の食べ方は「ひたすら熟すまで待つ」。
熟してブヨブヨと崩れかけた柿をスプーンですくって食べるのが一般的。
ブヨブヨになるまで熟すと渋が抜けて甘い柿になるから。
早く熟すためにもぎ取った柿のヘタ部分に強い度数のアルコールを付けるという方法もあります。
ヘタをアルコールに浸してナイロン袋に入れておくと、早く渋が抜けるそうです。
でもね、日本人としてはどうしてもやってみたかったのが「干し柿」。w
去年チャレンジしようと思ってた矢先に叔父さん夫婦に切り取られてしまい、軸がまったく残ってなかったので紐をくくる場所がなく断念。
が、今年は叔父さん夫婦より数日先回りして少し確保したのでなんとかチャレンジ出来そうです。
ただ・・・イタリアは日本と違い、11月は雨期。
それに朝晩の霧が酷いのです。
ご存じのとおり干し柿はお天気が良く、風通しのいい場所が必須条件。
かなり悪条件でのチャレンジになるので、果たして成功するやら・・・。
干し柿がアジアでしか流行らないのは気候の関係があったのですね。
ちなみにイタリアでは柿は「KAKI」です。
そう、日本名が通用するのです。
でもね、本来はちゃんとイタリア名もあるんですよ。
ここトスカーナ地方では「POMO」と言います。(複数形でPOMIです。)
面白いのがこの果実は地方で呼び名が違う事。
でも最近ではKAKIで結構統一されてきたようです。
同じく日本名が通用する果実としては「NASHI」なんてのもあります。
洋ナシではなく、日本のあの梨です。
日本の物ほど立派ではないけど、ちゃんと日本の梨の味がするので見つけたら買ってしまいます。
が、梨はなぜか北イタリア寄りでしか手に入りにくい。
トスカーナで売ってる事は稀なんですけどね。
たぶんローマより下に行けば手に入る事は無いのかも・・・。
と言うわけで、干し柿が出来るか試してみたいと思いま~す。('ω')ノ
by panda58panda
| 2015-11-25 18:06
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